SNSやブログをやっている方であれば一度は『ブランディング』という言葉を耳にしたことがありませんか?
もしかするとサラリーマンの方でも「当社のブランディング戦略は~」なんてことを会議で聞いたことがあるかもしれません。
そんな話題に触れていると「ブランディングって大事なんやな~」と感じるのは普通のことだと思います。
しかし、ブランディングという言葉は聞いたことある人は多くても、その意味を知っている人って意外と少ないように感じます。
この記事を読むことで、
- ブランディングとは何か
- ブランディングで意識すること
- 人間関係で困らないための実践的ブランディング
- ブランディングを学ぶのに最適な書籍
を学ぶことができます。
実はブランディングって、仕事で使うだけでなく、悪い人間関係と距離をとるのにも活用できるってご存じでしたか?
この人間関係については、純度100%で私の体験談を交えながらお伝えできたらと思います。
ブランディングの考え方を持っているのと持っていないのとでは日々のストレスがかなり変わってきます。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
ブランディングとは
そもそもブランディングって何?
って聞かれてどれぐらいの人が答えられるでしょうか。
そう多くはないはずです。
なぜなら、学ぶ機会が圧倒的に少ないからです。
自分で興味を持って勉強する以外に方法がないので、当たり前のことです。
なので、ブランディングとはコレ!というのを示したいと思います。
ブランディングとは、
- 長い時間をかけて信用されること!
です。
え?それだけ?
と拍子抜けしませんでしたか?
そうなんです。
これぐらいシンプルに言い表すことができるのです。
でも、この「長い期間をかけて信用を得る」というのが非常に難しい。
人間関係でも仕事でもこの原則を意識すればすべてが変わります。
まずは仕事で活かすためのブランディングについてお伝えします。
正しく独自性を生み出す
ブランディングをより強力にするためには独自性を出す必要があります。
では、なぜ独自性が必要なのか。
それは消費者や顧客がブランドを、
- 認識する
- 理解する
- 思い出す
きっかけになるからです。
例えば、赤いラベルのペットボトルに入った黒いシュワっとした液体を見たら何を思い浮かべますか?
十中八九、コカ・コーラを思い浮かべるかと思います。
ではなぜ、「赤いラベルのペットボトルに入った黒いシュワっとした液体」と見ただけでコカ・コーラを思い浮かべるのでしょうか。
それは、長年にわたりコカ・コーラ社がロゴ、キャッチフレーズ、色、ブランドメッセージを発信し続け、売れてきたからです。
この企業努力があったからこそコカ・コーラの特徴を見ただけで思い浮かべることができたのです。
このような独自性のあるブランドを判断するのに重要になる基準が、
- 唯一無二か
- 広く知られているか
です。
この2つの基準を満たすものが独自性のあるブランドとなります。
もちろんブランドを作った側が勝手にこの基準を満たしている、と判断してもまったく意味はないので、客観的な調査が必要です。
その結果をもとにこの基準を満たしているかを判断することが可能になります。
ブランド価値は誰が判断するのか
会社のブランディングや個人のSNSでの発信をしていると、ある勘違いをしてしまうことが非常に多いです。
それは、いったい誰がブランドに価値があるかを判断するのか、ということです。
ツイッターでもそうですが、発信者自身がこれだ!と思った会心の内容でも読み手がいいと思わなければ自己満足になります。
そこで、ブランドを作るうえで意識しておかないといけないことは、
- 独自性はブランドに備わっているものではない
- 読み手・消費者・顧客がブランド体験から学び取っていくもの
の2点です。
競合と比べて優れているところを発信するのではなく、消費者・顧客にとって有益になることを長い時間をかけて発信をし続けなければいけません。
そうすることで消費者・顧客は自社(あるいは自分)からモノやサービスを買い、ブランド体験をしていくのです。
このようにして、消費者・顧客の体験を増やしていくことでブランドに対する信用がたまっていき、ブランド価値が上がっていくのです。
人間関係に応用する
冒頭でご説明させていただいたブランディングの定義を覚えていますか?
そうです。
「長い期間をかけて信用を得る」
ということです。
この考え方って人間関係でも大事なことですよね。
でも、それを実践すると、
「周りの人に色々やってあげろってこと?」
となりませんか?
もちろん違います。
そんなことをしてしまっては自分の時間と心が擦り減ってしまいます。
人生の主人公であるあなたはこの世に一人だけです。
他人のために苦しい思いをする必要はまったくありません。
では何をすればいいのでしょうか。
それは、
- 絶対にやらないことを決める
ことです。
これを決めることで精神的にすごく楽になります。
当たり前ですが、人間は嫌なことに直面するとストレスがかかります。
嫌いな上司からの説教…
社内のお局様のネチネチ口撃…
クレームの対応…
などあげればキリがありません。
しかし、やらないことを決めることにより、これらからのストレスを減らすことができます。
それぞれの対策を私の実践を交えてご紹介します。
応用1 嫌いな上司からの説教
私が実践していたことは、
- 自分に非がない限り、絶対に謝らない
- ミスに対する対策を考える場にしてしまう
です。
まず前提として、嫌いな上司はあなたのことを何とも思っていません。
むしろ、手駒の一人としか見ていません。
そんな人のために自分のエネルギーを使うのってもったいないと思いませんか?
なので、私は自分が心底悪いと思わない限り、絶対に謝りません。
もちろん、そのような強情な態度をとり続ければさらに相手はヒートアップします。
そこで、次のステップが、
- 話題を変えること
です。
私が意識していたのは、起こったミスの対策を決める場にしていました。
そうすることによって、私と上司の間に共通認識が生まれ、ミスの数を減らすことができ、私と上司にとって有益な時間にすることができます。
加えて、こちらの考え方を伝えることで上司に「何も考えていないヤツ」というレッテルを貼られることがなくなります。
大なり小なり何か意図をもって仕事をしていると上司に感じてもらえるので、最終的に上司からの風当たりもマイルドなものになってきました。
応用2 社内のお局様のネチネチ攻撃
これは中々苦労させられました。
こういったタイプの人に関わっては百害あって一利なしです。
なので、
- 関わらないこと
が最も大事なことです。
お局様に対する基本戦略は、
- 忙しそうにしておく
- 絡まれたら会話のペースを少し上げる
- なんなら、少しかぶせ気味に返答する
の3つです。
とにかく近づかないことを意識していました。
相手は日頃のストレスを発散したいだけなので生産性など微塵もありません。
なので、関わる時間と接点を極限まで削りました。
万が一、エンカウントしてしまった場合は、相手の結論を先読みし会話を終わらせます。
そして、颯爽と仕事に戻るのです。
難しい場面もありますが、こうすることによって、
- 忙しい人
と勝手に思ってくれるので徐々に標的から外されていきます。
基本的にお局様はかまってちゃんなだけなので、相手がかまってくれないと認識したら他のターゲットを探します。
こういった自己ブランディングによって無駄な時間とストレスを減らすことができます。
応用3 クレーム対応
これも基本的な対応は、
- 自分に非がない限り、絶対に謝らない
- ミスに対する対策を考える場にしてしまう
と嫌いな上司への対応と同じです。
違うところは、
- 相手にしゃべりまくらせる
ことです。
クレームとはこちらに大なり小なり非があって起こることなので、相手の話を聞いている姿勢が最も重要になります。
つまり、傾聴するということです。
こればかりは時間がかかるものですが、相手が何に怒っているのかがわかるまでは喋りたいだけ喋らせましょう。
そして、クレーマーの話したい事があらかた出たと判断したら一気にたたみかけます。
基本的な方針は、できることとできないことの線引きをすることです。
線引きをすることで相手が納得していなくても落としどころになります。
もしそれで納得してもらえないようであれば、ご退場いただくしかありません。
そこははっきり、「この内容でご納得いただけないようであれば、弊社としてご対応できません。お帰りください。」と毅然とした態度で伝えましょう。
クレームからも学ぶことがある、と言われることもありますが手間ばかりかかって得られるものはありません。
あまりにも効率が悪すぎます。
完膚なきまでに切り捨ててしまいましょう。
対策まとめ
人間関係に関連する問題は、
- 相手からの見え方を自己ブランディングすること
で改善することができます。
まとめると、
- 長い期間を使い、相手のイメージを変化させていく
- 相手の認識が変わるように誘導する
- 自分はこういう人間!ということを相手に示す
ということです。
何をするにせよ時間のかかることですが、この自己ブランディングができるようになれば、仕事の生産性もあがり無駄なことに労力と時間を割かなくていいようになり、ストレスも減ります。
もし、
- 嫌いな上司への対応に困っている
- お局様の扱い方がわからない
- クレーマーの対応方法がわからない
ということがあれば、できるところから実践してみてください。
人生変わります。
ブランディングについて学んだ書籍
人間関係のエピソードに関しては私の実体験によるオリジナルストーリーですが、ブランディングに関してはコチラの書籍から学びました。
『ブランディングの科学 誰も知らないマーケティングの法則11』です。
著者はバイロン・シャープさん。
バイロン・シャープさんは南オーストリア大学のアレンバーグ・バス研究所のマーケティングサイエンスディレクターです。
この研究所はコカ・コーラ、P&Gなど世界の名だたるマーケティング企業に利用されています。
またタイトルに「科学」とある通り、ブランディングを数字で語ってくれています。
長年の経験則だけに基づくものではなく、数字でマーケティングの常識を真っ向からぶち壊してくれます。笑
マーケティングやブランディングの知識がある方や勉強した方でも新しい学びになること請け合いですので、ぜひ手に取っていただければ思います。
余談ですが、マーケティング本を読むにあたって資料集的な本があると理解が深まります。
私が資料集として活用している本がコチラです。
見開きを説明に1ページ、図解に1ページで配置しているので視覚的な理解がしやすくなっています。
もちろん内容もGOODです。
よろしければこちらもお手元にあると非常に便利です。
マーケティング本の紹介
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最後に
マーケティングやブランディング、ライティングに関して学んでおくと世の中の見え方がまるで違います。
インフルエンサーの発信の戦略的意図がわかるようになり、どんどんスキルアップできるようになります。
もちろん、仕事や私生活でも活用できますので全人類必須の内容!と、個人的には思っています。笑
マーケティング・ブランディング・ライティングを学ぶのにゴールはありません。
ぜひ一緒に学んでいきましょう!